下町ロケット9話。前回は、帝国重工製無人農業トラクター「アルファ1」が、転がってしまうという大失態をしてしまいました。帝国重工の場合は、トラクターの性能もさることながら、財前部長と的場次期社長の間でのいざこざもあります。
今回は、そこに佃製作所が関わりそうな感じです。何とか佃製作所のエンジン&トランスミッションをアルファ1で使えるかも・・・。という流れに。
前回のあらすじ
前回の(下町ロケット8話)あらすじ&感想は以下の記事にまとめました。



下町ロケット9話のあらすじ(ネタバレ含む)
9話の出演キャスト
斜線は抜けた人物。
佃製作所
- 佃航平(阿部寛)
殿村直弘(立川談春)- 佃利菜(土屋太鳳)
- 立花洋介(竹内涼真)
- 山崎光彦(安田顕)
- 軽部真樹男(徳重聡)
帝都重工
- 藤間秀樹(杉良太郎)
- 財前道生(吉川晃司)
- 的場俊一(神田正輝)
- 水原重治(木下ほうか)
ギアゴースト
- 伊丹大(尾上菊之助)
島津裕(イモトアヤコ)
ダイダロス
- 重田登志行(古舘伊知郎)
キャスト相関図


あらすじと感想
「アグリジャパン」での帝国重工製無人農業トラクター「アルファ1」が大失態を犯した所で前回は終わり、風雲急を告げる展開であろう今回の9話が始まりました。
失地回復、汚名返上を至上命題とした帝国重工はトラブルの原因究明を急ぐが、的場次期社長候補一派は野上の無人管制システムに非が有ると断定しています。
しかし、財前部長の抵抗と、藤間社長の一言で、トラブル原因を特定する為に「アルファ1」のエンジン&トランスミッションを佃製作所製に換装しテストを行う事になり、それを見事にクリアた結果、無人管制システムに問題なしとの結論を得ました。
この時、的場一派は「一回の成功で野上のシステムに問題無しとは言い切れない」と主張するが尤もな話だと私は思います。現実世界の話であったら、あんな単純な比較テスト一発で佃社長だって簡単に結論は出していないと考えますし、山崎技術部長だって財前部長だって然りですよね。
時間内に次のステージへ進まなくてはならないのは分かりますが、技術開発物語を売りにしているのですから。これでは拙速過ぎると感じたのは私だけですかね。大好きなドラマだけにこの部分は残念に思います。
展開早く、ドンドン話は進んで、ロケットバルブの性能試験でも帝国重工の内製品に勝利した佃製作所。その上「アルファ1」のエンジン&トランスミッションを供給して貰いたいと財前部長からの要請を受け悩む佃社長。開発途上のトランスミッションへの不安や帝国重工に対する逆風を鑑みて山崎技術部長は慎重論を展開し協力に対し賛同をせず、佃社長は益々決断出来なくなります。
バルブテストで大きく差を付けられた帝国重工の技術者である佃の娘利菜と佃の元妻沙耶との会食シーンで、沙耶が娘に「佃の成功は人の何十倍も失敗したからよ」と語るシーンはサラッと言った言葉でしたが、何気なく良く心に沁みました。
小エピソードの利菜への跡継ぎ問題も絡めても話が進みますが、帝国重工で過ごした時間を糧にして利菜が佃製作所を継いでくれたら理想的なんだけどなと思わせてくれました。
帝国重工に対する恨み辛みで生きている「ダイダロス&ギアゴースト軍団」とは正反対の姿を見せてくれると、清々しい風がドラマの中に吹くのではないでしょうか。
今回のエンディングでは、河川敷の土手に寝転び星を見ている佃が娘の言葉にも励まされ、「アルファ1」への協力の決断を匂わせました。物語の流れとしては必然ですが波乱が無い訳なく、さあ如何なりますか。来週を期待しながら待つ事にします。
イモトさんの参加は今回もお預けでした。後2回ですから来週には佃製作所側に参加しないと間に合わなくなりますよね。きっと来週はあの素朴な女性技術者が戻って来てくれる事を信じています。
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