前回9話で、行方不明になった尚。何と、あれから8ヶ月見つかりません。
その間も急速に進行する病。尚が発見されたときには真司の事は覚えていませんでした。
前回のあらすじ
前回のあらすじ&感想は以下の記事にまとめました。



大恋愛の最終回あらすじ(ネタバレ含む)
最終回の出演キャスト
おもな出演者は以下のとおり
- 北澤尚(戸田恵梨香)
- 間宮真司(ムロツヨシ)
- 井原侑市(松岡昌宏)
キャスト相関図


あらすじと感想
それぞれの気持ちや想いが、辛く切ない最終回でした。
これ以上衰えていく自分を見せたくないと、真司と恵一の前から姿を消した尚の気持ちを考えると、胸が締め付けられる思いでした。
母を恋しがる恵一の世話をしながら、尚をさがし、尚を思う真司の気持ちも苦しいほど伝わりました。尚が見つかり、真司の事を忘れてしまっていたのは、時間の経過を考えると当たり前かもしれないのですが、辛かったです。恵一に、嘘をつかせなければならない状況や、息子にそれをさせなければならない真司の苦しみは計り知れないと思いました。
恵一が健気に父から言われた事を守り、初めて尚に会ったように振る舞う姿は、涙が止まりませんでした。いきつけの居酒屋にみんな集まり、尚がそこにやってきて、でも母親のことも、恵一の事もわからず、悲しくてたまりませんでした。
自分より先に衰えていってしまう、自分のこともわからなくなってしまった娘を見る母親の気持ちは、どんなに辛いかと苦しくなるシーンでした。忘れてしまう、記憶がなくなってしまう、という事がどれだけ辛く悲しく、自分に関わる全ての人に暗い影を落としてしまうのだと強く感じました。
尚は、自分の姿、想いをカメラに残していて、少しずつ記憶をなくしていってしまう様子がわかり、リアルに感じました。
尚が、本読めない、と言ったセリフが本当に悲しく感じられ、あんなに大好きだった本が、愛する人が書いた本が読めない、それも忘れてしまう、こんな悲しみがあるのかと思いました。
真司が尚に小説を読んであげている時、尚は幸せそうな表情をしていました。最後、尚が一瞬、記憶を呼び起こし、真司を認識できた事は、本当に神様のくださった奇跡だと感じました。
悲しみの中に、ひとときでもその瞬間があった事に、喜びを感じました。病気が治る、記憶が戻る、という事はないだろう、と思い、どんな選択をし、どんな結末になるのだろうと、不安でいっぱいでした。尚は、肺炎で亡くなってしまい、もう家族3人での生活はできません。
でも、尚と真司が出会った事、アルツハイマーになってしまった事、結婚して、恵一が生まれた事、全てに意味があり、生きた証があり、どんな選択をして、どんな人生を歩むのか、人を本当に愛するという事、命には限りがあること、普通がどれだけ幸せなことか、そういう事を考えさせてくれる、素晴らしい結末でした。
人を愛することができた尚は幸せで、立派な生き方をされたと思います。
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