このドラマは切ないです。戸田恵梨香ちゃんの演技は上手ですし、ムロツヨシさんの演技は、いつもの笑わせるギャグは一切ない真面目そのもの。アドリブも多いとか。どおりで、自然な恋人のような感じなのですね。
前回のあらすじ
前回までのあらすじ&感想は以下の記事にまとめました。



大恋愛3話のあらすじ(ネタバレ含む)
出演キャスト
おもな出演者は以下のとおり
- 北澤尚(戸田恵梨香)
- 間宮真司(ムロツヨシ)
- 井原侑市(松岡昌宏)
あらすじと感想
キュンと、なり、ホロっとし、笑顔になり、ドキっとなりました。
若年性アルツハイマー、という、これからどうなるのか、どんな症状が現れ、どう対処していけばよいのか、先が見えない状況でも、尚と過ごしていく事を選んだシンジ。
でも、あまりに生きてきた環境が違い過ぎて、お金の価値観や、様々な違いを感じながらも、尚の為に出来る事を必死に探し、尚に気付かれないように仕事を増やし、無理がたたって倒れてしまい、そんなシンジの必死さに心が震えました。
元婚約者の侑市とのシーンも、2人の尚に対する想いを感じ、静かな闘志を感じます。互いに本当に尚を想っていて、健康な子供を産んでほしい、というある意味打算的で、契約的な結婚のように思えていたけれど、本当に尚の事を愛していたのだな、と感じる回でした。親御さんの、病気の人とは、結婚できない、という思いもわかりますが、やはり気持ちはそう割り切れるものではないと、侑市の冷静さからも感じる事ができました。
尚の笑顔は、本当に今楽しいんだろうなぁ、と思う素敵な笑顔で、周りの人も自然に幸せを感じるような表情でした。だからこそ、マンションの見学の時間を忘れてしまったり、息子もわからなくなってしまったおばあちゃんに出会った時の、尚の不安さや、これから自分の身に降りかかる先の見えないこわさが、痛いほど伝わり、苦しいほどでした。
シンジに、3つの質問をさせて、その答えを自分が忘れてしまったら、別れよう、と言う尚でしたが、別れないよ、と優しく言うシンジの言葉に、嬉しそうに、でもどこか憂いを感じました。3つの質問の答えを繰り返し、忘れないように必死な尚が、いじらしかったです。患者さんがわからなくなったり、約束の時間を忘れてしまったり、鍵を抜き忘れてしまったり、少しずつ、でも確実に病魔は迫ってきていて、病院の患者さんに知られてしまう可能性も出てくるでしょうし、冷静な侑市がこのまま身を引いてしまうようにも思えません。さらに、働き過ぎて病にな倒れたシンジに、駆け付けた尚が放った言葉が衝撃的で、あまりに残酷で辛い言葉でした。
でも、責められない辛さ、苦しみ。このようなジレンマが、今後2人を悩ませたり、苦しめたりしてしまうのかな、と思いました。
本当に人を愛する、とはどういう事なのか、という事を深く考えさせられるドラマで、悲しいけど、温まる、そんな人の温度を感じます。これからどんな困難や、希望が見えるのか、楽しみです。
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